社会的に保障も何もないけれど、ビアンカップルでも専業主婦を選ぶ家庭もある

こんにちは、きいです。

先日、体調不良の私を心配して、ももが私にかけてくれた言葉があります。

もも「ももの仕事や飲み会が忙しくて、きいに構ってあげられないから体調崩したのかな。ごめんね」

真剣な顔で、真面目なトーンです。

きい「……いや。きいは、うさぎじゃないから大丈夫。風邪だと思う」

うさぎは、寂しいと死んでしまうって都市伝説的に言ったりしますよね。

きい「しかも、うさぎ寂しさじゃ死なないし」

そうです、うさぎは寂しくて死ぬようなことはありません。

恐らく、私に構ってあげられないという罪悪感や後ろめたさがあるのだと思います。

もも「仕事の方が大事なの？って思ったりしない？飲み会ばっかりでズルいとか…」

思うわけありません。

きい「仕事大変なの分かってるから、絶対思わないよ。飲み会だって、仕事の一環でしょ。大変そうだな、お疲れ様って思うだけ」

毎日仕事を頑張っているももを尊敬しています。
いつも、感謝しています。

今、彼女の仕事は忙しく帰りも遅いし、飲み会も多いです。
疲れからか、休日は眠っていることも多いですし。

寂しくない、と言ってしまうと嘘になりますから言いません。
でも、仕事より私を優先してほしいなんて思ったことありません。

私たちは、お互いが支えあって家庭を維持していきたい、という思いから、ももは仕事、きいは専業主婦という形を取ることが多いです。

それは大学を卒業してから続いてきたことで、その中で完全に専業主婦の時代もあれば、週に数日アルバイトに出ていたりもしました。

また、ここ数年は二人でお店を経営していたので、バリバリの共働きでした。

どちらも経験した上で、どちらが良いという考えはありませんし、どちらかを否定しているわけでもありません。
男女夫婦でも、共働きや専業主婦がいるようにそれぞれの家庭が選ぶことだと思います。
まぁ、私たち同性カップルの専業主婦は何の社会保障もないのが悲しいですけど…。

お店経営という形から離れた今、ももは毎朝一人で外に働きに出掛けます。
二人でお店をしている時は、二人で力を合わせて努力していました。
一度でも、自営という自分の意思決定で物事を進めていける状況にあった人が、再び人の下で働くということは、大変だと思います。

今、多くのプレッシャーや葛藤、課題と向き合っているであろう、もものことを心の底から尊敬していますし、支えになりたいと思っています。

人が仕事をする理由って、大きく分けると二つに分かれるかと思います。

・お金を稼ぐため　
・自分の好きなことをするため　

ほとんどの人にとって仕事は、生きていく上でどうしても必要なお金を稼ぐ手段なのではないかと思います。
もちろん、自分の好きなことをしていたら、それに対価がついて結果的に仕事になった、という働き方が理想だとは思います。
でも、そんな人はこの世界にごく一握りなのかなぁ、と勝手にですが思ってしまいます。

私たち二人が生きていく上で必要なお金を、ももが稼いできてくれる。
それがあるから生きていける。

ももは、「きいが家のことしてくれたり色々支えてくれるからだよ」と言ってくれます。

自分の存在は、相手のためにあると思いたいし、そうであり続けられるよう努力したい。

私たちは、籍は入っていないけれど家族です。
同じ人生を共に生きています。

だから、私のことは気にしないで欲しいのです。
家で待ってるから、安心して帰ってきてね、と言いたいです。

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