こんばんは、きいです。
実は先日、パートナーシップ宣誓してきました!
という報告です。
パートナーシップ制度は市区町村による差があるので…「私達の場合はこうでした」という、ゆるい報告をしますね。
まず、ご存知の通りパートナーシップは同性婚ではありません。
国が認めている制度ではなく、地方自治体が独自に施行しているもの。
そのため、法的な拘束力などはないに等しいです。
海外のパートナーシップ制度は、法律上の地位を与えて相続・社会保障・税制・養子縁組などで保護されていることが多いです。(EU全体だったり、国だったり、州だったりはある)
「パートナーシップ」と聞くと「男女間の婚姻みたいなもの」とイメージする人も多いですが…日本のパートナーシップはそこまでのレベルに達していません。
今回、私達がパートナーシップを宣誓したことで受けることができるのは…
- 住んでいる市区町村がカップルだと認定してくれる
- 今後、市区町村のサービスをカップルとして受けることが可能になる(公営住宅への入居が可能になる等)
- 病院や不動産、その他の事業者へ配慮をお願いできる
3番目の「病院・不動産」というのは、市区町村から発行された証明書(カードもある)を提示することで「パートナーとして扱ってくださいね」という意思表示(発行した市区町村から事業者へのお願い)という形です。
パートナーが病院に運ばれた場合、家族と認められていない私達には連絡が来ない可能性がありますよね。
そんな時、救急隊員や病院関係者が「パートナシップ証明カード」を見て連絡してくれるかもしれない!ということ。
家族しか面会できない場面で、会えるようになるかもしれない!ということ。
(法的な決まりではないので、絶対とは言えないそうです。)
また、家を借りたい・買いたい場合などに提示して「パートナーなんですよ」と示せる、ということです。
パートナシップは市区町村が発行しているものなので、2人が同じ市区町村内に住んでいることが前提条件になります。
また、婚姻関係がないことを戸籍抄本を提出するなどして証明する必要もあります。
(市区町村によって条件・提出書類は異なるので、自分の自治体で調べてみてくださいね。)
別れたり、違う市区町村の外へ引っ越した場合、パートナーシップの解消をしなければいけませんが…今回、手続きを通して感じたのは「そんなにデメリットはないな!」でした。
パートナーシップ宣誓は、事前に予約してから行います。
私はメールでやり取りしました。
住民票や戸籍抄本などを用意する手間はありますが、パートナーシップ宣誓に料金はかかりませんし。(自治体によって違うかも…)
宣誓の当日は、一般の人に合わないような個室もしくは配慮されたスペースで手続きを行います。
私達の場合、担当者は若い女性で丁寧に説明&進めてくれました。
書類に記入などをして、証明書とカードの発行…で約1時間の時間はかかりますが。
証明書を頂くときは、担当部署の課長さんが宣誓内容を読み上げてくれるサービス付きでした。
卒業証書授与式みたいに。ちょっと照れた(笑)
やっぱりね「2人をパートナーとして認める」って嬉しいです!
特にクローゼットレズの私達からしたら。
周囲の人にもカミングアウトしてないのに、実は自治体公認なんだぜ!って、よく分からないテンションになる(笑)
証明カードを財布に入れると、市区町村がカップルとして認めてくれたんだなーって実感してきました。
ただ、その一方で「パートナーシップはまだまだ完璧に満足できるものではない」という気持ちにもなりました。
私達の多くが求めるのは同性婚であって、パートナーシップがベストだとは誰も思えませんもんね。
そういった意味では虚しさも確かにありましたが…でも、嬉しさの方が勝りました!
私達の世代は、若い頃に「日本でもパートナーシップができるようになる」なんて想像していた人は少ないと思います。
もちろん、同性婚への道のりはまだまだ先だろうし、パートナーシップも海外に比べて満足できる制度ではありません。
でも、確実に一歩ずつ前進しているのを感じました。
同性愛者をいないものとして扱っていた過去から変化しているって。
と、こんな偉そうに話していますが。
パートナーシップ宣誓しよう!と決めたのは、私達が付き合って20年目であることが大きな理由だったんです。
「せっかくだし、パートナーシップもしてみようか」ぐらいの軽い気持ちで検討し始めました。
お互いの家族にカミングアウトしている私達は、法的な保護がないパートナーシップってそんなにメリットがないよね…とも思っていました。
(病院などの緊急時は、相手の家族から連絡が来るだろうから)
でも「デメリットもないなら…やって損はない!」って思ったんです。
それに、せっかく市町村がパートナーシップ制度を作ってくれたのに、実際の登録者数が少なかったら…「パートナーシップをする人が少ないってことは、同性愛者はそんなにいない」とか「パートナーシップを必要としていないなら同性婚も必要ないってことなんじゃないか」って思われるのが嫌だったんですよね。
そうなったら「いやいや、パートナーシップにメリットがないからしてないだけで同性婚はしたい!」っていう意見が届かないんじゃないか?って怖い気持ちもあって。
自分たちの意志表示としてやってみよう!と思ったんです。
もちろん、パートナーシップをするかどうかは個人の自由です。
男女間でも、夫婦別姓を望むから籍を入れない人もいるし、婚姻に縛られたくない人もいます。
同じく、同性愛でもパートナーシップをしても良いし、しなくても良い。
同性婚ができるようになっても、それは自由に選択できる問題です。
ただ、もし「パートナーシップしてみようかな?でも、なんだか不安…」と思う人がいるなら、私達の感想「やって良かったよ」を伝えたいなーと思ったんです。
パートナーシップ宣誓したからと言って、職場に報告する必要はないし。(クローゼットには大きな問題点ですよね)
また、パートナーシップの手続きを行う場所は、一般の人が多く訪れる場所じゃありません。(職員だけがいる場所の受付へ行き、別室などへ案内される形なので人にバレない)
そして、財布の中に入れておけるパートナーシップ証明カードがあるだけで心強い。(パートナーの名前・住所・連絡先が記入されている)
あ、財布を落としたらバレるからそこだけは注意ね!(常に携帯してなくても、いざという時に使えばいいだけ)
私達は、今回パートナーシップ宣誓する上で、互いに家族へ報告しました。
「パートナーシップするよー」って。
みんなが「おめでとう」って祝ってくれたし、その一方で「パートナーシップって結婚と同じような制度かと思ってた」ってガッカリもしてくれました。
当事者じゃない人の多くが、パートナーシップと同性婚はイコールって思ってたりするんですよね。
正しい情報を伝えた上で、「パートナーシップおめでとう」「でもやっぱり、同性婚ができたらいいね」って言葉をかけてくれる家族に感謝したり。
「パートナーシップじゃ法律上の保障がないから、もしもの時はパートナーを優先してね」と家族に伝える機会にもなったし。
私達の付き合いが長いことを家族は知っているので「わざわざ言わなくても色々な面で理解してくれているだろう…」とは思いますが…人生何があるか分かりませんからね。
もしもの時、家族がパートナーの意志を無視して物事を進める可能性だってゼロではない。(家族だけじゃなく病院・他の人でも起こりうる危険性はあるが、家族が理解していれば止めることができる)
もちろん、家族へ「もしもの時はお願いね!」と念押ししたとしても、パートナーシップと同じで絶対ではありません。
でも、こういう機会がないと言い出しにくい話題ではあったし…話し合えて良かったと思います。
日本のパートナーシップはベストではありません。
でも、ないより良い!と私達は思いました。
未来(同性婚)へ繋がる一歩だと嬉しいなー、と願いも込めつつ。
私達のパートナーシップ報告でした!
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コメント遅くなったけども!
こちらでも本当におめでとうございます!
いや、本当に。
希望の星よー!
パートナーシップできたらいいなー
位に思ってたけど、きいちゃん達を見て、
聞いて、本当にしたいぜーって思うようになった!!
本当にスーテキ!スーテキ!!
本当、改めて、落ち着いたら
しっかりお祝いしようね!!
本当におめでとうございます!!
ひゅーひゅー!!
momoちゃん
ありがとう!(^^)!
そう、私達も漠然と「できたらしたいなー」と思っていたんだけど…実現できて良かった!
100%完璧な制度ではないけど、私達の体験談を聞いてプラスに思えたのなら嬉しい♪
お祝いは気持ちだけで十分よ( *´艸`)
落ち着いて会えるようになるだけで嬉しいから、みんなで「会えて良かった」のお祝いしよー♪
本当にありがとうございます!!