こんにちは、きいです。
なれそめの続きです。
夏祭りの夜以降、私たちは急速に友情を育みました。
当時の私たちは、メールや手紙だけでは足りず、交換日記のようなものもしていました。
毎日、毎日、授業中に書いたり家で書いたりしては相手に渡す日々。
一日に何往復もされるノートは、2年間で5冊。
話し合って、途中でノートを書くことはやめてしまいましたけれど…。
今も、大事に取ってます。
当時は、数人のグループで仲良かったので、私とももが急速に近づきすぎると女友達グループ特有の嫉妬の嵐が起こりました。
「本当は私の方がももと仲良かったのに」
「きいは、元々こっちのグループだったのに」
女同士の友情って、本当に独占欲と嫉妬が渦巻いています。
誰かの文句を言うことで仲良くしようとしたり、
自分だけはグループから外れることがないよう画策したり。
女独特のいざこざを私とももはあまり好きになれず、いつも二人は一歩下がって関わらないようにしてました。
しかし、ついにターゲットが私たち二人になってしまったのです。
「あんた達、レズみたい」
そんな言葉をグループみんなでいる時に、浴びせられました。
もちろん、私とももは冗談だと思って笑っていました。
だって、私たちはレズじゃないんですから。
しかし、一人が言い出すと全員が言い始めました。。
「マジでレズだよ、あんた達」
「いい加減、考えたら?」
「ちょっと気持ち悪いよ、ホントに」
みんなで言うから怖くない、とばかりに口々に言いたい放題。
二人の交換日記にも、記述がありました。
もも「なに? あのレズ疑惑は! ノーマルだー! あのね、何度も言われるとキレてくるよ、マジで。別に仲がいいって嫉妬されるのはいいよ、でも、キツイでしょ、あれ! あんなこと言うなんて思いもしなかった。ヤダよ。
きいと分離は絶対しないけど、みんな怖い!」
きい「ジェラシーならやめろー!だよ。きい最近いじめられはじめてるからなぁ…。」
当時の私は「ももの金魚のフン」と呼ばれたり、「ももと話すときいが睨んでくる」と言われていました。
また違う日にも記述がありました。
もも「なんであんなに大声でみんなの前でホントっぽく言うの? そんなに嫌なのかな、うちらが仲良くしてるの!普通に話してるだけじゃん、でしょ?これって、レズって言われるのが嫌だから離れる、っていう作戦? みんな普通じゃないよ」
きい「きいも昨日は涙も出ちゃって、マジギレしちゃうところでした。これは作戦とかじゃないでしょ。今わかってもらわないと、ずっと色んなことを言われっぱなしでしょうね、きっと」
日記によると、私たちはみんなに誤解だということを話し、一応このレズ疑惑は決着しました。
…のように見えて、ずっとレズ疑惑は続いていました。
そんな中、クラス替えがあり、私とももは違うクラスになってしまいました。
クラスが離れてしまうことを当時の私たちは恐れていました。
友人たちとも気まずい中、お互い近くにいれないことが悲しかったのです。
クラス替えが発表されてからの3連休を、毎日一緒に過ごしました。
クラスが離れてしまったことが、相手への気持ちを見つめなおし、より絆を強めるきっかけになりました。
私たちは今までの親友から一歩先へ進みました。
親友以上、恋人未満。
それまでは、ほかの友人がいても楽しかった。
でも、進級してからは二人で過ごしたい気持ちが大きくなってきました。
みんなで遊ぶより、二人でいたい、という気持ち。
私たちの交換ノートが5冊でとまっているのは、学校の机に入れている間に、友人たちが勝手に見てしまうのではないか、という不安からです。
相手への気持ちが恋心だという自覚はありませんでした。
でも、これが普通の友情の感情を超えていることは理解していました。
交換ノートは、そういうお互いの不安な気持ちや、相手を想う気持ちを素直に書いていましたから、もし読まれてしまうと一発で「クロ」つまり、「レズ認識」されるのではないかと危惧したのです。
それぐらい、当時の私たちは友人たちを恐れていました。
長くなってしまったのに、またもや友情編で終わってしまいました。
にほんブログ村 ひっそり参加しています。応援して頂ければ嬉しいです!
ももが、Twitterしてます。
良かったら、相手してあげて下さい♪
https://twitter.com/momo_Life414