こんばんは、きいです。
今日は、なれそめの番外編です。
なれそめを数話で区切るって、なかなか自分たちのことを伝えきれないなー…と思っていました。
そこで、番外編を作ることにしました。
付き合うまではもちろん、その後、私達が付き合っていく中で重要だったのが、ももの変化でした。
内面の。
それを伝えないと、ただ17年一緒にいて仲良く暮らしてますカップルになってしまう気がします。
そんな、ふわふわ円満カップルではありません!
中身、ドロドロです(笑)
今から書くのは、あくまでも私から見たももの姿です。
きっと、真実とは違う部分もあるかと思います。
また、暴力的な表現がありますので、苦手な方はご注意ください。
ももは、DV家庭で育った末っ子です。
父親が、暴力を振るう人でした。
ももは、母親が殴られ、罵倒されているのを日常的に目にして育ちました。
時には、母親が包丁を取り出し立ち向かわなければならないほど。
暴力から逃れるために、裸足で家を飛び出し、車の中に逃げ込むほど。
基本的に、父親の暴力の矛先は母親だったので、子供たちは罵倒されることの方が多かったようです。
でも未だに、酔った父親が子供部屋へ来るときに、布団の中で息を殺していたことを鮮明に覚えているそうです。
たまにヒートアップして子供たちに暴力を振るおうとし、それを母親がかばう姿、というのも嫌という程、目にしてきました。
子供をかばったがゆえに、怒りが増し、顔の半分が腫れ上がるまで殴られた母親の姿。
末っ子だったこともあったのか、父親は3人の兄妹の中で、特にももだけを可愛がっている節がありました。
父親に気まぐれに甘やかされながらも、芯の部分では、母親や兄妹と同じフィールドにいると思いながら生きてきました。
しかし、DVが一番酷かった時期、ももはまだあまりに幼かったため覚えておらず、また優しい父親の部分も目にしているので、どこかDVに対して他の家族より希薄に捉えていたようです。
ももは、家族の中で孤独を感じていました。
常にギリギリの精神状態で、思春期になった兄妹の上二人ばかり相手にするお母さん。
学校でのイジメなどで悩む反面、兄妹に八つ当たりするお姉ちゃん。
自分のことで精いっぱいの、やんちゃ盛りのお兄ちゃん。
今は、仲の良い兄妹ですが、当時は兄妹でさえ良い思い出はないと言います。
父親が出張でいない夜が、楽しくて仕方がなかったそうです。
みんなで夜遅くまでTVを見て、おしゃべりして。
でも、途中でももだけ「もう寝なさい」と言われる。
幼い、という理由もあるでしょう。
みんなが、ももを父親の暴力の話題から遠ざけようとしていたからなのか。
上二人の兄妹は父親の暴力を受けた経験があるのに対して、ももはないからなのか。
こういう時、特に悲しかったようです。
ももは、家では大人しい子でした。
きっと、目立たない方がいいと無意識に感じていたんでしょうね。
でも、学校では明るくてお転婆。
「ももちゃんって、元気で面白いんだってねー」と同級生の父兄から聞かされた話を、母親は信じられなかったそうです。
私達が出会うきっかけになった習い事での、物静かなキャラも、こういう一面があったからかもしれません。
ももは、自分のことを人に相談することが出来ない人間になりました。
きっと自分の悩みなんて、家庭の中じゃ、ちっぽけなことだと感じたんじゃないかな。
自分の話を聞いてくれる雰囲気ではなかったようです。
末っ子なのに空気を読んで、良い子を演じていた。
当り障りのないことなら報告できます。
でも、私が出会った時、ももは自分の内面的なことを人に話す、という感覚さえ持ち合わせていませんでした。
それは、家族に対してだけでなく、友情面でも同じでした。
みんな当り障りない友達で、誰でも同じ。
相手から相談されれば答えるから、相手は仲良しだって思ってくれるけど、自分はたいした感情を持っていない。
みんな、同じような価値の人。
高校時代、仲良くなった時に、私がももに言った言葉があります。
きい「何をそんなに悩んでいるの?」
ももは、「何も悩んでないよ」と笑いましたし、周囲の目にもそう見えていたと思います。
でも、ももは心から楽しいと思っていないんじゃないかと常々感じさせる目をしていました。
ももとの間に、透明のガラスがあるような感覚でした。
そのガラスを割ってしまいたくて。
どうしても近くに行きたかった。
ももが、「DV家庭だ」と告白してくれた後、私達は一気に友情を深めていきました。
とても勇気を出して話してくれたんだと思います。
ももが、DVの話を人に話せるようになったのは、大人になってからです。
深い友情を体験するのも初めてだったので、ももはよく些細なことで悩んでいました。
それまで浅い関係しか構築していなかったので、友情関係でも出てくる、嫉妬や独占欲、人間の狡猾さにさらされ、何度も二人で話し合いながら、気持ちに折り合いをつけていました。
また、もも自身も私と仲良くなることで、嫉妬や独占欲を初めて経験したのです。
人の良い面、悪い面を見ては、一喜一憂していました。
そんなももだから、恋愛なんて机上の空論のようなもの。
「誰か好きな人いないの?」と聞かれれば、うーん…と何となくお気に入りの男子が思い浮かぶ程度。
そんな状態での、私との高校時代があるんです。
ちょっと、というか、かなり重たい話になってしまいました。
すみません。
今では、ももは人間らしい感じになりました。
本当に、そう思います(笑)
どう変わっていくのか、今後のブログでお伝え出来ればなぁ、と思います。
家族とも仲良くやっているし。
DVをしていた父親は、年を重ねることで弱くなり、今じゃ母親の方が強いです(笑)
もちろん、ここに行き着くまでに家族みんなが苦しい思いをしたと思います。
ももは、自分のことを冷酷な人間だってたまに言います。
冷酷な人間でも、私は構いません。
何の問題もない。
冷酷になったのは、優しさからだと思うから。
きれいな部分だけじゃない、汚い部分も全てさらけ出して、私達は親友になったんです。
今でも、親友だって思っています。
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